高大連携講座「結びつく世界をどう学ぶか?U−16〜17世紀のユーラシア−」

 2023年度は,「結びつく世界をどう学ぶか?U−16〜17世紀のユーラシア−」をテーマに行いました。これまでの流れを振り返りますと,高大連携講座のとしては,アジアをテーマに約10年,一昨年度までの4回はヨーロッパに対象地域を絞って講座を行って参りました。昨年度からは「結びつく世界」をテーマとして広い地域の歴史を横断的に学ぶ講座に変わり,これまでと同様,多くの高校生の皆さん,先生方にご参加いただきました。新テーマ第2回目となる今回は,鎌倉学園中学校高校を会場にお借りしての開催となりました。今年度は,新科目「世界史探究」もはじまり,地域ごとの歴史にとどまらず,地域間のつながりも踏まえた歴史の学びも求められており,そこに注目することを意図してテーマを設定いたしました。3日間のテーマと講師は以下の通りです。(2023年社会科部会報第91号より)

2014年の様子  2015年の様子   2016年の様子  2022年度の様子
2017年から2021年までの講座内容は「研究報告」をご覧ください。
8月8日(火)「16〜17世紀のユーラシア東部」

午前:高校教員教員による授業   講師 中田稔(県立大磯高校)
   大学教員による授業        講師 杉山清彦(東京大学)
午後:当日の授業実践・テーマに関する研究協議
午後 当日の授業実践・テーマに関する研究協議のようす
8月9日(水)「16〜17世紀のユーラシア中央部」

午前:高校教員による授業  講師 本田六朗(県立横浜緑園高校)
    大学教員による授業  講師 前田弘毅(東京都立大学)
午後:当日の授業実践・テーマに関する研究協議
8月10日(木) 「16〜17世紀のユーラシア西部」

午前:高校教員による授業  講師 矢景裕子(神戸大学附属中等教育学校)
    大学教員による授業  講師 古谷大輔(大阪大学)
午後:当日の授業実践・テーマに関する研究協議
 古谷大輔先生(大阪大学)には,3日間を通じてのコーデイネーターをお務めいただきました。
 ここ最近の傾向として,高校生の質問は歴史の本質を問うようなレベルの高いものになっています。今年度も,例年通り多くの質問が寄せられました。
 そのこともおそらく刺激となり、先生方の質問も活発なものとなっています。午後の研究協議では,午前中のうちに,生徒と先生方にグーグルフォームにより質問を投稿していただき,その質問に基づいて質疑応答を進めているのですが,時間内にすべての質問を紹介することができませんでした。質問していただいた生徒たち,先生方には申し訳なく思うと同時に,多くの「問い」が出されたことをおおいに喜びたいと思います。