神奈川県高等学校教科研究会

社会科部会地理分科会活動報告(社会科部報第91号より)

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ここではいくつかの委員会からの報告をします。分科会の新たな方向性についても、皆様からのご意見もいただければ幸いです。
(県立藤沢工科高等学校 野本 聡)
野外調査委員会

2023年度は、参加希望者不足で夏の県外野外調査は中止となりました。年度当初の各学校への連絡に混乱があったようです。来年度は、連絡方法も検討したいと考えております。
今年度企画した日程は、8月17日(金)〜18日(土)の1泊2日を予定していました。調査コースは、17日昼に常磐線「相馬」駅集合、相馬駅からバスに乗車して、相馬市内の防災拠点や震災遺構の見学、その後、南相馬市の福島ロボットテストフィールドおよび浪江町の請戸小学校(震災遺構)の見学、その後浜通りを南下して、双葉町の東日本大震災・原子力災害伝承館を見学し、双葉町内の「やすらぎの宿双葉の杜」に宿泊の予定でした。
18日は、桜の名所、富岡町の夜ノ森駅付近の見学、同じく富岡町の東京電力廃炉資料館の見学、続いて楢葉町に移動して、笑ふるタウンならは・ならはCANvasでガイドが乗車して、津波対策ポイントである天神岬スポーツ公園(みるーる天神)、震災当時の避難所であったJ―VILLAGE(Jヴィレッジ)など見学します。
午後は、ガイドと別れ、同じ楢葉町内の楢葉遠隔技術開発センター(廃炉の技術開発の拠点)、さらに浜通りを南下し、広野町のフルーツミュージアムを最後に見学します。ここは、東日本大震災及び福島第一原発事故で被害を受けた農業と観光の再生に向け、町の新たな特産品として国産バナナの栽培に取り組んでいる農園です。解散は、復興事業による道路渋滞を避け、常磐線「広野」駅解散となっていました。
近年は県外野外調査の参加人数は、減少傾向にあります。他校の教員との親睦を深めるよい機会にもなりますので、ぜひ参加をご検討ください。
(県立大船高等学校 山中 政志)
海外研修委員会
2017年に実施した「青蔵鉄道で行く中国・チベット研修」以来停止していました海外研修ですが、2024年夏に再開します。
今回の研修先は、世界一密でない国モンゴルです。モンゴルは、ステップ気候や遊牧などで扱われる国ですが、人々の営みについて直接知る機会が少ない地域です。今回は、ゲルに宿泊(1泊)し、遊牧民の暮らしや生活文化に直接触れることができます。
主な見所は、ウランバートル市内視察、日本企業視察、テレルジ国立公園、日本人墓地、ザハ市場などを予定しています。現地の情勢等により、見学場所を変更する場合もありますので、あらかじめご了承ください。
日程は2024年7月下旬〜8月上旬の5泊6日で調整しています。申込は先着30名。詳細は、各学校配付の募集要項をご覧ください。その他、お問合せ等は、サレジオ学院高等学校 小川剛史(taogawa@salesio-gakuin.ed.jp)までお願いいたします。是非ご検討ください。
(サレジオ学院高等学校 小川 剛史)